2024年7月30日から8月2日にかけて、中日建築交流協会は北京工程勘察建築協会と協力し、北京市城市規劃設計研究院による「北京－東京都市比較」をテーマとした専門的な視察調査をサポートいたしました。
本調査は、都市再生、公共交通を基盤とした開発（TOD）、および超大都市における高齢化社会への対応など、現代都市の主要課題を探ることを目的とし、多角的な研究と多様な現地視察を通じて、数多くの知見と示唆を得ることができました。

【専門性】体系的な研究と深層的な分析

今回の調査では、東京都都市整備局との緊密な連携のもと、同局の担当者より東京における都市発展の歴史的経緯、主要な都市計画戦略、そしてその実行プロセスについて詳細な説明を受けました。
また、国・地方自治体・民間企業といった多層的な組織間連携の仕組みを体系的に整理し、日本の都市発展を支える制度的・政策的な枠組みに対する理解を深めました。これにより、北京と東京の都市計画比較における理論的基盤と実践的参照事例が得られました。

【広範なリソース】多方面との連携による調査の深化

本調査は多方面からの協力を得て実施され、東京都政府との良好な関係強化に加え、視察対象も多様に広がりました。主な視察内容は以下の通りです：

• 高島平団地
  　地域自治体、福祉施設の運営者、および団地管理者との三者連携のもと、日本を代表する高齢者向け団地の建設モデルと運営体制を調査し、高齢化に対応した都市形成の実践的事例を現地で学びました。
• 虎ノ門ヒルズ・麻布台ヒルズ
  　日本最先端の建築設計と都市インフラ技術が結集された都市再生およびTODプロジェクトを視察し、東京がいかにして都市機能の最適化を実現しているかを実感しました。
• 六本木ヒルズ
  　日本初の立体的交通連携型都市再生プロジェクトを現地調査し、交通インフラと都市開発の融合による実際の成果を検証しました。
• 谷中銀座地区
  　東京における伝統的街並み保存の代表例を訪れ、歴史的文化の保護と都市の現代化とのバランスに関する実践的な取り組みを体感しました。

【多様性】あらゆる観点から都市課題を網羅

本視察は、都市再生やTODといった現代的な都市計画のテーマに加え、歴史的街区の保存や高齢化社会への対応といった多角的な課題も対象とし、幅広い視点から都市のあり方を考察する機会となりました。政策レベルから現場レベルまで、異なるスケールとタイプの事例を通じて、理論と実践の両面における比較分析と深い理解が得られました。

【まとめ】

本視察調査は、中日建築交流協会が長年にわたり培ってきた専門的知見と卓越した組織運営能力を改めて示すものであり、中日両国間における都市計画・建築分野での交流をさらに深化させる契機となりました。
今後も、私たちは多様な協力のプラットフォームを構築し続け、業界のさらなる発展に向けて、活力と知恵を提供し続けてまいります。

---

北京市规划与自然资源委员会
东京城市更新与适老化考察调研

2024年7月30日至8月2日，在中日建筑交流协会与北京工程勘察设计协会的共同组织与协助下，北京城市规划设计研究院顺利开展了以“北京－东京城市对比”为主题的专业调研活动。
本次调研聚焦于城市更新、以公共交通为导向的开发模式（TOD），以及超大城市在老龄化社会背景下的发展路径等核心议题，通过专业性的研究安排与多样化的实地参访，为参与人员带来了丰富的见解与深刻的启发。

【专业性】系统研究与深度分析

调研期间，团队与东京都政府都市整备局建立了紧密合作关系。该局相关负责人向调研团详细介绍了东京城市发展的历史沿革、核心规划策略及其具体实施路径。
调研团围绕从国家层级、地方政府到私营企业之间的多层次协作机制，进行了系统梳理，全面了解了支撑日本城市发展的组织架构与政策体系。这一研究过程为北京与东京城市发展模式的深入比较提供了坚实的理论基础与具体案例参考。

【资源广泛性】多方协作，建立深度联系

本次调研在多方资源的支持下顺利推进，不仅深化了与东京都政府的良好互动，也实现了与多样化参访对象的高效对接。主要参访项目包括：

• 高岛平团地
  在地区政府、养老设施负责人及团地运营方的共同协作下，调研团深入了解了这一典型养老社区的建设模式与运营机制，为应对城市高龄化挑战提供了宝贵的实地案例支持。
• 虎之门之丘、麻布台之丘
  调研团实地考察了这两个融合了日本最先进建筑设计与工业技术的代表性城市更新与TOD项目，深刻感受到东京通过高度整合的设计理念推进城市功能优化的实践路径。
• 六本木之丘
  作为日本首个立体交通型城市更新项目，六本木之丘展示了交通系统与城市空间再开发的深度融合，其实际成效为类似项目提供了可借鉴经验。
• 谷中银座传统街区
  该区域的调研凸显了东京在文化历史保护与城市现代化发展之间所探索出的平衡策略，为今后在城市文脉传承中的规划实践提供了借鉴。

【内容多样性】全面覆盖调研重点

本次调研内容广泛，既覆盖了城市更新、TOD等现代化建设主题，也兼顾了传统街区保护与老龄化社会等社会议题。通过涵盖多个层次、不同类型的参访项目，调研团队实现了从政策架构到实践案例的系统比较与多维反思，为未来的城市规划工作积累了宝贵经验。

【总结】

此次东京城市更新与适老化调研活动，充分体现了中日建筑交流协会在专业调研方面的深厚积累与卓越的组织协调能力。通过跨领域、跨层级的调研设计与实施，本次活动进一步加强了中日两国在城市规划与建筑领域的深入交流。
未来，中日建筑交流协会将继续致力于搭建多元合作平台，推动中日建筑界在城市发展、规划创新等领域实现更高水平的合作与互学共进，为行业注入持续的活力与智慧。